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新機軸のクリエイターコミュニティ「OPEN FIRM」、レセプションで本格始動を宣言
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新機軸のクリエイターコミュニティ「OPEN FIRM」、レセプションで本格始動を宣言

昨年12月13日(月)、中目黒駅からもほど近い鉄道高架下のスペースで催された、とあるミニマムレセプション。

これは、クリエイティブワーカーのための新たなコミュニティとしての私たち「OPEN FIRM」が、その本格的な歩みを告げることとなった記念すべきイベントでした。

この日会場に集ったのはおよそ60名ほど。広くクリエイティブ業界に身を置くその全員がOPEN FIRMにエントリーしているメンバーであり、まさにここから協創を図っていく間柄同士。大勢で顔合わせするのは今回がはじめてです。

メディカルスタッフを配置してしっかりと感染対策も行なった
大瀬良(登壇者左)と本間(登壇者右)

このコミュニティを構想した、いわば発起人であるHATCH Inc. 代表取締役の本間大瀬良両名の口からは、いまだ前例のないそのコミュニティとしてのあり方や意義、それにメンバーひとりひとりが主体的にこの場に関わり合っていくことで享受できる具体的なポイントや魅力等についても語られました。

そもそも、OPEN FIRMとは。

クリエイティブ業界において、自由闊達なものづくりを阻み続ける数々の「壁」。ものづくりを志す個人に眠る創造のきざしがいかに有望だったとしても「予算、経験、機会、環境といった要素がネックとなり日の目を見ずに終わることがいかに多いことか。自分たちの過去を振り返り、あるいは世の中を見回してみてもやはり、同じ問題が絶えずついて回る現状を、長らく残念に思ってきた」という本間と大瀬良。

対して、OPEN FIRMがいま本格的に打ち立てようとしているのは、そのような制約を乗り越えたものづくり環境、とのこと。『隣でつくろう。ともにつくろう。クライアントとクリエイターの壁を越えて。』とHPでも大きく掲げられているように、そこにあるのはあくまで対等な個人同士による横方向のつながりです。

そして、そのような関係性のもとに営まれる協創のメソッドをこの場所では“Creative Jam Session”と呼称しています。その場に居合わせた者同士、得意の楽器で即興演奏を始めるイメージです。

かつ、そのサポートにあたるのはHATCH、Smiles:KonelMOTION GALLERYの4社からなるラインナップ。メンバー間のマッチングやチーム編成、事業の戦略立案や試作プロセス、クラウドファンディングによる資金調達。クリエイティブをビジネス展開させる上でポイントとなるこれらの点を各社がそれぞれの知見を活かし有機的に連携・サポートする、そんな体制を擁するのがOPEN FIRM、というわけです。

誰もがつくり手。だから"BE THE ____ - MAKERS"

……とそのように説明を繰り広げる中で、ふいに大瀬良が取り出したのはクラフトビール。実はこれもまた、先のCreative Jam Sessionを経て最近製品化したばかりという一品なのです。

ビール好きの大瀬良。映像プロデューサーとしてテレビCMや映像作品を手掛ける彼は、もちろん、飲食のクリエイティブとなると全くの門外漢。それでも「好きが高じ、専門家との素敵な出会いも得て、熱の冷めぬうちに試作しては改良を繰り返して。そうして今こうしてひとつのプロダクトを世に送り出すことが出来ました」と、充実の笑顔。製品化のフェーズを終え、今現在はEC展開を図る段階にいます。

『これは、クラフトビールです。』とネーミングもラベルもユニークなこのプロダクトは来場者に振る舞われ、各自はこれを興味深げに試飲。他にはないライトな味わいがゴクっと喉元を通り過ぎては、OPEN FIRMに寄せる期待、あるいは自分も事を成してみせたいとの思いを新たにした人も決して少なくなかったことでしょう。

かたや本間からは、目下計画の途上にあるというセッション事例が。インスタグラムを通じその信念と仕事ぶりにひとめぼれし、自宅建築を依頼したという株式会社IFOOの代表取締役社長・八幡(はちまん)さん、彼と共にいま図っている鹿児島から日本の「手しごと」を世界へ発信するプロジェクトです。

登壇し自己紹介する八幡さん

IFOOは時間の中に埋もれた価値に光を当てる”Re”Companyを営む鹿児島の会社。地元の真摯な職人たちの技が自然と美しく調和した諸作品にインスパイアされた本間は、彼の力を借りて西荻窪の店舗兼自宅を建てただけでなく、鹿児島に息づく職人の手仕事を広く現代に(現地の駅舎リニューアルほか)、さらには国外をも股にかける(メキシコ・モンタレー大学とのオンライン授業など)その活動に参画していこうとしています。

思い立ったら即行動。「似たもの同士」と意気投合した二人は果たして今後、どんな人材を巻き込みどんな協創を展開していくでしょうか。

二人のプレゼンに傾聴して下さっているクリエイティブワーカーの皆様

OPEN FIRMは、対等な個人と個人がフラットに関わり合い、創造性を遺憾なく発揮することが可能な場所。本間、大瀬良のそれぞれの事例からもうかがえるような「〜〜してみたい」というひとりの想いに向き合い、実現させていこうとするその姿勢は<BE THE ______ – MAKERS.>という合言葉に象徴されています。

会場は、LOVEとARTをテーマに掲げ、天井高い空間には大きなアート作品も踊る元レストラン「PAVILION」。 このたびOPEN FIRMの(オフラインでの)メイン拠点として再生している

広がりゆくクリエイティブワーカーの輪

40分ほどに渡った上記プレゼンテーションに続いては、美味なる軽食片手に楽しむ歓談のひととき。テーブルには、海藻の食文化を広める「SEA VEGETABLE COMPANY」が贈るブリトー&ベイクドポテトが。未体験の美味しさと共に、1時間と少々の間を過ごしました。

ブリトーの方は鶏肉、レタス、アボカドと肩を並べるように青のりやひじきも

コロナ禍に見舞われた世相もあり、対面の機会が乏しくなって久しい昨今。オンライン上で知りあうのみだったのが、この日、初のリアル対面となったことで親睦がより深まったり、あるいは久しぶりの再会を互いに喜び合うような声などもあちこちで聞かれたのでした。

発注者も受注者も、皆等しく「クリエイティブワーカー」。同じ目線のもとで関わり合い、協業関係を持つ機会の蓄積は、やがてこのコミュニティに豊かな関係資本をもたらすことでしょう。

メンバーどうしの確かな結束を元手に、OPEN FIRMはここから大海原へと漕ぎ出していきます。

PAVILION(〒153-0051  目黒区上目黒1-6-10「中目黒高架下」PAVILION内)
この記事の主役
OPEN FIRMの紹介

「つながり」をプロデュースする

OPEN FIRM

所属や肩書きにとらわれることなく、クライアントとクリエイターが肩を並べて協業ができる「つくり手」のための会員制クリエイティブコミュニティ。「BE THE _______ MAKERS.」をコンセプトに、「つくり手」自身の想いを実現させる事を共通目的とし、中目黒Pavilionを拠点したワークスペースの運用、会員限定のオンライメディア、コミュニティがビジネスの窓口となるCreative Jam Sessionの実施など、様々な施策を展開する。

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