仕事が生まれる場 単なるシェアオフィスじゃない「OPEN FIRM」は異業種コラボもしやすい
こんにちは、ハッチくんです!
「ハッチのやってるプロデュースって一体何?」がよくわかるように、ハッチが「BESTなHUBとなってやってること=ハッチの正しい使い方事例」を特集するコーナーが始まるよ!
最初の特集はハッチが主催するシェアオフィス「OPEN FIRM」について、どんな人がいて、どういう場所なのか、立ち上げ初期からOPEN FIRMに参加してくれている松本卓也さん(T601)と長田敏希さん(bespoke)にお話を聞いてみたよ!
■引っ越しに悩んでたらOPEN FIRMができた

まずは自己紹介をお願いします!

T601という会社で、映像監督をメインに撮影や編集、CGなどを手掛けています。
予算によっては1人でやるときもありますし、チームで作業することもあります。あとは写真も撮っています。
OPEN FIRMは開設時からいて、2年くらい経ちました。

ビスポークという、ブランドづくりの会社をやっています。
経営者の方とどういう戦略を立てるか考えながら、
ブランドコンサルティングからデザインのアウトプットまで提供をしています。
CIが多いのですが、商品をゼロから作ることもあります。OPEN FIRMに来たのは1年ほど前です。

なんでOPEN FIRMに入居したんですか?

もともと本社は大阪にあり、芝公園あたりにもオフィスがあったんです。
しかし、立地的なメリットが薄れてきたのと、家賃がすごく高くなると言われてしまって。
当時からよく一緒に仕事をしていたハッチの本間さんに、
「家賃上がっちゃうんだよね」という話をしたら「ちょっと待って」と。
彼もちょうど引っ越すタイミングで、「ちょっと一緒にいない?会社が同じだとつまらないし、
距離感が近すぎるから、隣にいる感じでどう?」という話をもらいました。

あれ、もしかして……本間は松本さんの引っ越し話を聞いてOPEN FIRM構想を思いついた…?

可能性はあります(笑)。
ただ、シェアオフィスだけど月額払えば誰でもいい、という感じでもなさそうです。
本間さんいわく、ハッチとうまく回っていくような人たちがいいと。
「松本さんがいてくれたらそれができる気がする」と言われました。
僕も一緒に仕事する人たちが近隣に多かったので、ちょうどいいかなと思ったのが経緯です。

僕はいまの会社を立ち上げたタイミングで本間さんとお会いして、「ちょうど席空いているよ」と(笑)。
事務所を構えていても、仕事で地方に行くケースが多かったり、
荷物の受け取りができなかったりして、お話を聞いて良いかもと思いました。
会社のメンバーもそれぞれ活動エリアがあって、地方にいる場合もあるのですが、
たまに東京に来たときに、OPEN FIRMで作業できる。
誰もいない事務所でポツーンとしているよりは、ここでコミュニケーションを取れた方がおもしろいかな、
そんな距離感もいいなと思いました。

株式会社T601 取締役 松本卓也さん(写真)
■勝手に仕事ができあがっていくビオトープ

ぶっちゃけOPEN FIRMの雰囲気ってどうすか?

プロダクション事業部のスイミーさんが多いので、どうしてもその雰囲気にはなりますね。たまにやかましいなあ(笑)。

電話は特に(笑)。でも下にフロアができたのが良いですよね。

ウチのやつらがすみません!はは!(汗)

本間さんもおそらく気にしていて、もうワンフロア作ったんじゃないかな。
最初のころは本間さんの中で良い感じだったんですよ。
ただ、人数が増えすぎて「ちょっとやばい」と半年ほど前から言い始めていました。
タイミング良くフロアが拡張できたから、もう一度良い空間ができると思っているはず(笑)。

広さでやかましさをもう一度中和する作戦ね!(笑)

場所づくりで言えば、ビオトープにしたいんだと思います。
餌をあげなくても生態系ができあがるように、勝手に仕事ができあがっていく場所づくりが楽しいんじゃないかなと。
基本的に自分が仕切りたいわけではないので、「誰かと誰かが仕事すればいいじゃん、
そこに一枚噛みたいんです」みたいな(笑)。あまり利害関係がなくて、断る権利もある。
そういう距離感が新しい組織の仕組みだと思っているようで、だからこそ不思議でおもしろいですよね。

OPEN FIRMについて説明してもらったときに、
プロジェクトごとにチームを組みやすい人たちがいるというのがおもしろそうだなって思いました。
結局クリエイティブはネットワークがある程度広くないと対応できない。
ですが、異業種交流会のようなところに行くのも違う気がします。
いろいろな人が自然に集まってくるなら良いつながりになるんじゃないでしょうか。

一緒に仕事をするなら、似たような人たちが集まったほうがよくないですか?

OPEN FIRMの中で、一緒に仕事ができるようなパフォーマンスを持った人が集まってほしいという感じでしたよね。
あまり近すぎる方はいないですね。異分野の方を積極的に呼んでいる感じがあります。

そこが本間さんのめちゃくちゃユニークなところなんですが、こじんまりさせないんですよ。
たとえば僕と長田さんの中で勝手にシンクロが生まれるような場ができるんじゃないか、というのが彼の思想なんです。
人が考えた場づくりは想像力の限界がある。だからちょっと「外し感のある」人を集めると、
新しいものが生まれるんじゃないかと勝手に仮定しているところがあって。

そしたらどんな人がOPEN FIRMに合うんだろう?

多分本間さんがおもしろいと思うかどうかじゃないですか(笑)。

シェアオフィスとして考えたときにそこまで安くはないので、
あまり金額を気にしないような人で、やっぱり関係値や距離感が大きいかもしれません。

株式会社ビスポーク 代表取締役CEO 長田敏希さん(写真)
■気楽さと緩い空気感

ハッチと一緒にお仕事することはあるんですかー?

いまはスイミーさんと一緒にお仕事をしていて、一回プロジェクトが納品までいきました。
映像をつくりたいお客さんもたまにいらっしゃるので、ご紹介したり、一緒に商談に行ったりできるのはいいかなと思っています。

気楽ですよね。相談で電話してしまうと、決まっていないことなのにすごく断りづらいじゃないですか。
OPEN FIRMだと適当に声を掛けられる。「全然決まってないんだけど、こういうのがあってどう思う?」くらいに聞けるのが良い。

受注していないんですけど、一緒に提案書を作ることも(笑)。
受注できなくても手伝ったから、次はこっちが手伝ってもらうというような、緩い空気感です。
■ビジネスでコラボできる人がいるとおもしろい

OPEN FIRMに入ってらっしゃる方とのお仕事はあるんですか?

最近少増えましたね。ただ、ハッチ以外の人がもっと増えたほうが良いビオトープになると思います。
具体的にはOPEN FIRMのマインドに合う人たちですね。実は僕も2人くらい知り合いをスカウトしたんですよ。
ここにいたらおもしろいかも、という人で、おそらく長田さんとも合うんじゃないかと、勝手に想像しています(笑)。

今後、具体的にどんな人たちと出会えたらうれしいですか?

改めてですけど、僕らみたいな人、たとえば独立したてのクリエイターや、少数精鋭のクリエイターチームとかがもっと増えたほうがおもしろいんじゃないかなって思います。

本間さんのキュレーションというか、プロデューサーの目が入っている方が、個人的には良いと思っています。
今度建築家の方がいらっしゃるようで、たとえば僕の仕事で空間デザインの話になったときに、近い距離だと良いかもしれない。
ビジネスとしてコラボレーションできる、センスのある方がどんどん増えるとおもしろいかもしれませんね。

新規オープンしたOPEN FIRM 5F(写真)
スペースを共有するだけのシェアオフィスとは一味違った不思議な空間。
OPEN FIRMは今日も「お醤油貸して」のノリから生まれる新たなBEST HUB=協業のカタチを模索しています!興味を持たれた方、まずはハッチまでご連絡ください!新しい未来が待ってるかも?
さて、今後もこのコーナーでは「ハッチの正しい使い方」がよくわかるように、BESTな制作事例やプロデュースワークに関する様々なニュースを不定期でお届けするよ!
現場からは以上です!